「いざ働いてみたら、思っていた内容とは違う」「社風や職場の人と合わない」など、研修中に辞めたいと感じていませんか?このままこの仕事を続けられる自信がないけれど、研修中に辞められるのかと悩む人も多いです。
そこで、この記事では「会社の研修中に辞めたいと思ったら?耐える3つのデメリットと退職する方法」について、ご紹介します。要点を押さえて、まずは不安を払しょくしましょう。
もくじ
研修中に辞めることも可能。3つのケース
誓約書で長く働くように誓ったり、研修後の配置決定が通知されたり、辞めたいけど辞めづらい状況になっている人もいるかもしれませんね。
ここでは、研修中でも辞めることが可能な3つのケースをご紹介します。
事前説明との相違のケース
1つ目は「事前説明と相違があったケース」です。
- 残業が0日だと聞いたけど、先輩は夜間まで勤務している。
- 育児休暇があると聞いたけど、1人も使われていない。
- アットホームと聞いたけど、家族経営で気を遣う。
- 事務系で就職したのに、テレアポやノルマがある。
「え、こんなの聞いてないよ!!」と入社してから、事前に聞いていた情報と相違し、辞めたいと思うことは少なくないです。もしあなたも企業説明会や面接で通知されていた情報と大きく相違するなら、退職できます。
ただし、口頭での説明の場合「言った―言わない」の押し問答になったり、しらを切られたりすることもあるため、注意しましょう。
退職2週間前に申し出るケース
2つ目は「退職2週間前までに申し出るケース」です。
事前説明との相違や会社側の問題と訴えたとしても、会話が認めないと退職までに時間がかかってしまいます。
けれども正社員などの無期契約の場合、理由が個人的であっても2週間前に申し出ていれば、退職が可能です。なぜなら民法で退職についても定められているからです。くわしい理由は、下記記事にまとめています。
法律の知識をつけ、退職に向けて動くことができます。ただし、有期契約(契約社員や派遣社員など)の場合には、原則的に期間内に辞めることができません。もし期間中にどうしても辞めたい場合には、退職代行への依頼になります。
やむを得ない事情が生じたケース
3つ目は「やむを得ない事情が生じたケース」です。
やむを得ない事情とは、おもに次の通りです。
- セクハラやパワハラなどのハラスメント被害を受けた
- いじめや仲間外れなど職場で孤立した
- 病気やケガで働き続けるのが困難になった
本来なら決まった期間まで働き続ける必要があります。少なくとも、退職から2週間程度かかります。
けれども、うつ病や適応障害などで診断書に休養が必須と明記されているようなら、退職や休職がしやすいでしょう。ハラスメントやいじめにおいても、客観的な事実があるようなら、退職が可能です。
辞めたいのに耐える3つのデメリット
本当は今すぐにでも辞めたいのに、「研修中に辞めるなんてみっともない」など、耐えようとしているかもしれません。
けれども、我慢して耐えるのは3つのデメリットがあります。
本音や感情を見失う
1つ目は「本音や感情を見失う」ことです。
本当は辞めたいと思っているのに、世間体や見栄、会社への迷惑や不利益などを考えて、ためらっているかもしれませんね。
しかしふだんから抑圧ばかりしていると、「何がしたいのか」「何がイヤなのか」を見失ってしまいます。会社では従順な子、大人しい子としてかわいがられるかもしれません。
けれども、いざ退職の決意をしたとしても、次の転職の際に「やりたいこと」「進みたい方向性」がわからなければ、転職活動は難航します。
グッと我慢して耐えていても、残念ながら「合わない」「この会社じゃない」と感じる違和感や不満は、消えません。けれど、ご自身へのごまかしが重なるごとに、本音や感情を見失う人は多いです。注意してください。
ストレスで体調を崩す
2つ目は「ストレスで体調を崩す」ことです。
ストレスは自律神経系や免疫系の不調をもたらすため、知らず知らずのうちに体へ不調が表れる人も多いです。
・頭痛
・めまい/ふらつき
・腹痛/下痢/便秘
・吐き気/食欲不振
・アトピーの悪化/肌荒れ
・何度も風邪を引く
・倦怠感/疲れやすさ など
特に自律神経は体の隅々まで張り巡らされているため、体調不良の表れ方は個人差も大きいです。
一見すると、単なる風邪や疲れに見えます。しかしストレス性の場合には、原因となるストレス(辞めたいのに辞められない)が続く限り、不調は消えないのが特徴です。
しかも、免疫低下に伴って、もともと弱い臓器等がストレスによって悪化することもあります。ストレスと言って侮ることのないようにしましょう。
メンタル不調をきたすリスクがある
3つ目は「メンタル不調をきたすリスクがある」ことです。
本当は辞めたいのに我慢を続けているうちに、うつ症状や適応障害などを引き起こすことも少なくありません。
私の知人であるHさんは、体育会系の会社に運悪く就職してしまいました。デスクワークが中心の部署なのに、体育会系のノリで「ガッツ」「根性」「気合」がまるで合言葉のような社風に、入社早々から違和感があったそうです。
入社前のイメージとは異なっていたものの、せっかく入社したことから本音を抑圧して我慢していましたが、次第に心身共に不調をきたし、ついには医師からのドクターストップが出るまでになってしまいました。
退職はできたけれど、その後も働けずに投薬治療が続いたのです。
Hさんももっと早くに本音を受け止めて、退職していたらここまでなっていなかったかもしれません。
このことからもわかるように、違和感や不快感、不調や苦痛などのサインに気づいたら、ごまかしはやめましょう。
【体験談】研修中に辞めた人の考え方とエピソード
とはいえ、研修中に会社を辞めるのは覚悟がいりますよね。ここでは研修期間中に退職に踏み切った知人のKさんのエピソードを紹介します。
Kさんは前社を退職し、とある会社へと就職しました。興味のある仕事ではあったものの、社風が肌に合わないと早々に気づきます。
Kさんはすぐに退職に向けて行動し、その週のうちに上司に退職を告げ、のちの出勤日も欠勤することにしました。自分に素直なKさんは、すぐさま別の転職先を見つけ、しばらくすると別の会社で働き始めました。
HさんとKさんを比べてみてください。どちらの方が幸せでしょうか?
Hさんの方が会社ではかわいがられるでしょう。けれど、代償として治療費や何度も通院する手間、働けないキャリアのブランクなどが生じました。
ひょっとするとKさんは、会社側からは自分勝手と言われたかもしれません。けれど、Kさんは病気になることもなく、投薬治療も不要で、すぐさま次の会社で働き始めることができました。
他者の視点で考えられるのはとても良いことですが、健康で幸せな人生を歩むことも同じくらい、いやそれ以上に大事なことだと私は思います。
辞めるための手順とトラブル回避法
よし、会社を辞めるぞ!と覚悟ができたら、次は手順とトラブル回避法を押さえていきましょう。退職のステップは3つです。
退職するためのステップ
退職の手続きは次の3ステップになります。
1. 上司が納得する退職理由を用意する
2. 2週間前までに上司と面談&説得
3. 退職する
研修中であっても退職する権利があることは伝えましたが、人手不足の企業やブラック企業なら「人が足りないから」「もう少し頑張って」など、退職を取り合ってくれないこともあります。
事前に納得してもらえる退職理由を用意しましょう。すぐに浮かばない人は、「退職理由と退職届のテンプレート」をマネしてみてください。
理由が用意できたら、上司と面談を取り付けて、説得をします。それができたら、無事に退職です。
トラブル回避したいなら「退職代行」を使う
退職手続き通りに辞められるホワイトな会社ならよいのですが、「上司の命令は絶対」「法律より社内ルールが上」などと、理不尽なルールがまかり通っている会社もあります。
また、深刻な人手不足の会社や上司が強面な場合には、やはり説得が難しいかもしれません。そんなときにこそおすすめしたいのが退職代行サービスです。
あなたの代わりに会社に退職の意向を告げ、希望日の退職を取り付けてくれる仕事です。めんどうな会社とのやり取りも代行会社が行ってくれます。
実績数が多くて、運営年数の長い会社なら、豊富な経験値からトラブルなく退職に導いてくれます。安いだけで選ぶと、退職はできても会社ともめて面倒ごとに発展することもあります。
できるだけ実績数が多く、運営年数の長い会社を選んだ方があなたのためです。ランキング形式でまとめたので、まずはランキングを確認し、無料相談してみるのがおすすめです。
研修中に辞めてもOK。円滑に辞められるように手順を押さえよう
まだ入社して間もない研修中だけど辞めたいと思っているのなら、退職してOKです。ストレスを溜めながら働き続けると、体や心の不調をきたすリスクがあるためです。
基本的には退職する2週間前までに退職の意向を告げれば、辞めることができます。なぜなら民法で定められているからです。けれども会社が断ったり、上司が説得して来たりするようなら、辞めるのが困難かもしれません。辞められないときには、1人で立ち向かうよりも退職のプロに依頼しましょう。
たとえば、退職代行ニコイチなら運営年数18年と業界最古の歴史があり、実績数も4.4万件以上と業界トップクラスを誇っています。豊富な実績があることで、円満退職を最後までサポートしてくれるでしょう。
もしブラック企業で「研修中に辞めるなら給料を出さない」とごねてきたり、「訴えてやる」と脅して来たりするのなら、弁護士法人のガイア総合法律事務所がおすすめです。
弁護士法人だからこそ、法律に則って退職代行を進める安心感があります。また、ハラスメント訴訟や未払い金の請求行為なども行ってくれるからです。
まずは、それぞれの口コミや評判をチェックし、無料相談してみましょう。プロの力を借りることで、スピーディーな退職が叶いますよ。