不妊治療と仕事が両立できずに辞めたい…3つの対処法で後悔しない選択を

妊活中女性

子どもを産みたいし、後悔したくない。

でも、不妊治療で欠勤や早退も増えてきて、仕事との両立がしんどい。

気持ちの面では辞めたいけど、治療費などのお金のことが不安。

 

不妊治療と仕事との両立は、想定以上に大変で、悩んでいませんか?

私も不妊治療を続けるなか、仕事との両立、お金のことなど不安がよぎることがあります。

 

そこで今回は「仕事を辞めるメリット・デメリット」を両面からご紹介し、「仕事を辞めるデメリット解消する2つの方法」もお伝えします。

 

子どもを授かるにはタイムリミットもあるからこそ、後悔しないあなたの選択をしてくださいね。

 

不妊治療と仕事との両立が大変なのは、甘えでも能力不足でもない

不妊治療で仕事との両立ができず、しんどい気持ちになっていませんか?両立が大変なのは、甘えでも、能力不足でもありません。

 

なぜならステップアップするごとに通院の回数が増え、急な早退や欠勤となり、誰だって仕事との両立に支障をきたしやすいからです。

 

そしてこの問題は、実に多くの不妊治療中の夫婦が直面する課題の1つでもあります。

 

不妊治療は4.4組の1組だけど、34%が両立できていない

 

不妊の検査や治療を受けたことがある(または現在受けている)夫婦は22.7% で、夫婦全体の約4.4組に1組の割合

厚生労働省「不妊治療と仕事の両立サポートハンドブック

 

厚生労働省の調査結果によると、4~5組のカップル・夫婦が不妊治療をしていますが、約34%が両立できないと悩んでいます。

両立できないと答えた人は、「両立できずに仕事を辞めた人が15.8%」、「不妊治療をやめた人が10.9%」、「雇用形態を変えたが7.9%」です。

 

正社員から派遣社員やパートに変えて、両立を図る人もいます。

 

その他が「12.1%」の内容を探るべく、私と同じく不妊治療中の女性陣へ別途インタビューしてみました。

「時短勤務に変えた」「残業の少ない会社に転職した」「両立しやすい職種を変えた」など、現状ではどうにも両立ができずに、工夫している体験談も聞けました

 

不妊治療と仕事の両立ができない3大理由

出典:厚労省「平成29年度「不妊治療と仕事の両立に係る諸問題についての総合的調査」

 

両立ができなかったと答えた人の回答TOP3は「精神的な負担が大きい」が53人、「通院回数が多い」が50人、「体調、体力面での負担が大きい」が47人と続きます

 

私も結婚後に授かることができず、不妊治療を開始しましたが、ホルモン周期に合わせての治療するため、スケジュールが読めずに大苦戦。

 

心理士は対人サービス業にあたるため、急に通院が入ると相談者にも迷惑が掛かってしまいます。リスケジュールをしようにも、明日また通院になったり、1週間後にまた来てといわれたりと、予定を組むのが難しくなりました。

 

しかもホルモン剤の投与で吐き気や倦怠感が生じることもあり、「仕事ができない」「相談者や仕事関係者に迷惑がかかる」など、体力的にも精神的にもとてもきつかったです。

 

結果的に、大幅に仕事量を減らし、時短勤務。それでも翌日の通院が急に決まることもあり、関係者に迷惑をかけてしまい、精神的にも申し訳なさや罪悪感、続ける難しさを日々感じています。

 

不妊治療中に両立が大変だと思う具体例

・治療や検査で急な早退や欠勤になり、職場の人に申し訳ない

・職場の人に詮索されて居づらい/気まずい

・スケジュールが読めない不安

・待ち時間も長くて、両立がきつい

・職場に男性や子持ちが多く、治療のことを言えない

・年配者が多くて、理解してもらえなさそう

・治療による吐き気や痛みで働くのがしんどい

・仕事と妊活のWストレスがきつい など

 

精神的にも、肉体的にも痛みやしんどさがあるのが不妊治療。多くの人が悩むように、両立が大変なのは事実であって、甘えなんかじゃないです。

 

仕事を辞めるメリット

笑顔

仕事の両立が大変で辞めたいのなら、辞めるメリットがあります。

 

  • 治療に専念できる
  • 職場で詮索されなくて済む
  • ストレスが激減する
  • 授かりやすくなる

 

具体例も交えつつ、紹介しますね。

 

治療に専念できる

不妊治療

1つ目は「治療に専念できる」ことです。

 

40代で自然妊娠する人もいますが、一般的には年齢とともに授かりにくくなります。

 

私の周りにも、20代前半では不妊治療について話す人がいませんでした。けれども30代になると、治療している友人も増えていきました。

 

日本産婦人科では37歳なら急激に妊娠しやすさが下がり、35歳から染色体異常が増えると提唱しています

 

女性の妊娠しやすさは、おおよそ32歳位までは緩徐に下降するが、卵子数の減少と同じくして37歳を過ぎると急激に下降していく5)。さらに卵子の質の低下(染色体数の異常)については35歳頃より数の異常な染色体の割合が上昇する。

日本産婦人科学会「1妊娠適齢年令」

 

妊活にはタイムリミットがあります。どちらかを選択しなかった結果、子どもができなかったら「あのとき専念していれば」と悔やむ結果になるかもしれません

 

仕事を辞めることで、不妊治療に集中でき、時間を無駄にしなくて済みます

 

職場で詮索されなくて済む

笑顔

2つ目は「職場で詮索されなくて済む」ことです。

 

不妊治療がきつくて仕事を辞めたいと思ってる方の中には、職場からの詮索が精神的に感じている人もいるかもしれません。

 

「昨日も早退していたよね。最近欠勤や早退が多いけど、どうしたの?」

「体が悪いの?私、相談に乗るわよ」

「○○さんって確か結婚して3年経つわよね。まだ子ども作らないの?」

 

治療初期だったら笑って過ごせる話題も、治療を重ねたり、流産を経験したりすると、「子どもが欲しいけどできない」と打ち明けるのもしんどかったりするものです。

 

ふだんだったら嬉しい「相談に乗るよ」という言葉も、不妊治療はデリケートな話だけに、言おうか―言うまいかと迷ってしまいますよね。

 

特に、デキ婚をした人や結婚後すぐに子どもを授かった人、子だくさんのママさんには、理解してもらえなさそうで、言うのをためらいたくなるかもしれません。

 

でも、仕事を辞めることで詮索されずに済みます。ごまかしたり、言い訳を考える負担も減り、ストレスフリーになれるでしょう。

 

ストレスが激減する

感情

3つ目は「ストレスが激減する」ことです。

 

仕事も頑張りながら、不妊治療も続けていると、体力的にもしんどいですよね。けれど、辞めることで、人間関係のストレスや気遣いのストレスを手放すことができます。

 

辞めることで手放せるストレス例

・何度も早退や欠勤をする申し訳なさからのストレス

・通勤前に通院する移動ストレス

・通院が長引いて仕事に間に合うかハラハラするストレス

・次の休みを聞かれて答えられない精神的なストレス

・休んだ理由を聞かれたときの返答に迷うストレス

・職場の人に心配をかけてしまったことへのストレス

・仕事上の人間関係のストレス

・痛みや吐き気がある中働く肉体的なストレス

・余裕がない中の両立で夫とけんかに発展するストレス など

 

1つだけでなく、不妊治療も仕事も両方頑張っているあなたは、家事(奥さん業)もがんばっているかもしれません。でも全部完ぺきにやろうとするには、体力的も精神的にもきついですよね。

 

そんなときには、一時的に仕事を辞めることで、ストレスが激減しますよ

 

授かりやすくなる

4つ目は「授かりやすくなる」ことです。

 

仕事自体がストレスであったり、両立で睡眠不足に陥っていたりするのなら、思い切って辞めるのも1つの方法です。心身ともに余裕ができ、授かりやすくなります

 

実際に、ストレスまみれの職場をやめた途端、いくら妊活しても授からなかったのに自然妊娠したという人もいます。

 

ストレス自体が妊娠を妨げる一因です。仕事を辞めることで、少しでも授かる可能性を高めることにつながるでしょう。

 

仕事を辞めるデメリット

残念

仕事を辞めることで得られるメリットも多い半面、デメリットもあります。

 

  • お金の不安が増す
  • 社会とのつながりがなくなっていく

 

それぞれ具体例を出してお伝えします。

 

お金の不安が増す

お金

1つ目は「お金の不安が増す」ことです。

 

仕事を辞めることで、収入が夫だけになり、世帯年収が下がります。けれども、不妊治療にかかる費用はかさむ一方です

 

特に、なかなか授かれない夫婦は、タイミング法、人工授精、体外受精(顕微鏡受精)とステップアップし、それに伴って費用も高額になっていきます

 

20224月から、不妊治療が保険適応となり、費用負担が軽減しました。人工授精までなら、3割負担の過程だと月13万円程度で済むでしょう。

 

けれども、体外受精・顕微鏡受精だと、保険適応でも月1015万円ほどかかるため、経済的な負担が増し、お金の不安が増しがちです。

 

さいしょのうちは不妊治療に専念できるメリットに目が向きがちですが、膨らんでいく妊活費用を考えると、漠然としたお金の不安に襲われそうになります。仕事を辞める最大のデメリットです。

 

社会とのつながりがなくなっていく

2つ目は「社会とのつながりがなくなっていく」ことです。

 

仕事を辞めることで、煩わしい人間関係から解放されます。けれど、同時に交友関係が狭まって、社会自体とのつながりも減りがちです

 

社会とのつながりがなくなる例

・一緒にランチを取る同僚がいない

・仕事後の飲みにケーションがない

・仕事中に雑談する人がいない

・夫の帰宅も遅く、日中におしゃべりをする相手がいない

・近所がママさんばかりで孤立 など

 

当たり前に合った会話が減り、夫の帰宅も遅く、実家も遠いようだと日中に誰とも会話しない日が出てくるかもしれません。気づくと、孤独感や寂しさなどがこみ上げることもあるでしょう

 

仕事を辞めるデメリット解消する2つの方法

仕事を辞めることで、寂しさやお金の不安が増すのは避けたいところですよね。そこで、仕事を辞めるデメリットを解消させ、不妊治療と両立を図るための2つの方法をご紹介します。

 

  • 両立しやすい時短勤務先に再就職する
  • フリーランスで働く

 

具体例を出しつつ、説明しますね。

 

両立しやすい時短勤務先に再就職する

1つ目の方法は「両立しやすい時短勤務先に再就職する」ことです。

 

時短勤務がおすすめの人

・残業が多くて妊活との両立がきつい人

・フルタイムで両立がままならない人

・体力的に仕事をフル+妊活がしんどい人

・経済的な不安もあまり持ちたくない人

・妊活重点で、社会とのつながりも持ちたい人

フルタイム勤務だと、病院通いのあとに職場に行くのが厳しい人も多いと思います。

 

特に病院と職場が離れていたり、移動に時間がかかったり、病院の待ち時間が長かったりすると、ストレスですよね。

 

そんなときには、時短勤務できる会社に再就職するのをおすすめします。

 

多様な時短勤務/短縮勤務

・9:00~16:00(10:00~17:00)の週5勤務

・9:00~18:00で週3勤務 など

 

開始時間が遅い10時からの会社なら、病院を受診した後も働きやすいです。

 

フルタイムの8時間ではなく、6時間勤務なら体力的にもだいぶラクでしょう。収入があることで、お金の不安も和らぎます。

 

あるいは、パートや派遣社員で、週3回だけ働くのもよいでしょう。思い切って早朝や午後勤務の仕事を見つければ、妊活に重点を置いて働きやすくなります。

 

もし今の仕事のまま時短勤務や週4や3契約への切り替えができるなら、その方法もアリでしょう。

 

フリーランスで働く

仕事

2つ目の方法は「フリーランスで働く」ことです。

 

時短勤務や週3・4勤務への短縮をすることで、両立はしやすくなります。

 

けれども、治療による痛みや吐き気などで、突発的に働けない日が出るようだと、それでも両立が難しいですよね。休みや早退を何度も告げるのも申し訳なさがあるからです

 

だからこそ、方向転換してフリーランスの道を切り開くのもアリです

 

今はクラウドソーシングやスキルシェアリングなどで、ご自身の経験を活かして、気軽に働ける社会になってきています。

 

フリーランスの仕事例

・ライター

・編集者

・ディレクター

・マーケッター

・動画編集

・ライバー

・PR業

・講師

・事務代行

・営業代行 など

 

1件500円程度の安価な単発から、月20~30万円を超えるような高額な契約まで、幅広くあります。必要な金額に合わせて、仕事を選択するのもよいかもしれません

 

余談ですが、クラウドソーシング等でライター業をしたこともありますが、月10万円程度なら安定して目指すことはできました。体調に不安がある人は、納期さえ守れば仕事ができるため、おすすめです。

 

インターネットを通じて、仕事のやり取りをするため、寂しさも感じにくいでしょう

 

仕事を辞めると言い出す勇気がもてないときの3つの対処法

さて、仕事を辞めて不妊治療に重点を置こうと決意しても、上司に退職を告げるのは、なかなか勇気がいりますよね。

 

そこで、おすすめしたいのが次の3つの方法です。

 

  • 紙に感情を書き出して、気持ちを整理する
  • 話しやすい上司に相談する
  • 退職代行にお願いする

 

このあと、くわしいやり方やポイント、選ぶ基準をご紹介します。

 

紙に感情を書き出して、気持ちを整理する

書く

1つ目は「紙に感情を書き出して、気持ちを整理する」方法です。

 

ご自身の心の中は目に見えないため、感情や意見などが絡まってしまうことがあります。本音や優先順位などを見極めるためにも、書き出してみてください

 

書き出し例

・仕事しながらだと体力的にきつい → 辞めれば解消される

・病院から職場まで1時間もあるのが疲れる →辞めれば解消される

・辞めたいけどお金が不安 →時短勤務/フリーランスで解消できる

・最低でも月15万円は稼がないと治療費の支払いがきつい →時短勤務ならクリアできそう

・仕事ばかりしてあとから後悔したくない →妊活優先する など

書き出してみることで、「体力」的にきついのか、「人間関係疲れ/気疲れ」しているのか、「体調」的にしんどいのか、ネックが見えてきます。

 

本当の気持ちがわかるだけでも、気持ちが整理されます。さらに、優先事項や対策が見えてきて、退職に向けて動き出すこともできます

 

話しやすい上司に相談する

相談

2つ目は「話しやすい上司に相談する」ことです。

 

面倒見のいい上司であったり、同じ女性の上司であったりするのなら、相談してみるのも1つの方法です

 

あなたの意向を聞きつつも、急な欠勤や早退が生じても問題ない部署に異動させてもらえたり、時短勤務に切り替えてもらえたりするかもしれません。

 

あなたの中で退職の意思が固まっているのなら、そのまま退職日の話し合いや引継ぎの話へと移行もできます。

 

ただし、不妊治療の経験がない上司だと、相談しても的外れな助言をしてくる恐れもあります

 

人手不足な会社だと引き留めをされ、かえってストレスになる恐れもあるため、上司の性格や不妊治療への理解を踏まえて、相談するかを決めましょう。

 

退職代行にお願いする

おすすめ

3つ目の方法は「退職代行にお願いする」ことです。

 

不妊治療で辞めたいと正直に打ち明けたくない。かといって、体調不良やごまかしだと、あれこれ追及されそうで怖い。

 

気持ちの中で「退職」に気持ちが傾いているけれど、言い出しづらいなら退職代行にお願いするのをおすすめします。

 

退職代行は、退職のプロです。会社とあなたの間に入ってやり取りをし、あなたの代わりに退職の意思を告げて、退職の手続きを代行してくれます。

 

もちろん、費用は掛かります。けれども直接会社とのやり取りは不要ですので、ストレスや気苦労は減らせます

 

ただし、退職代行の会社は100社以上もあり、できたばかりの会社や実績数の少ない会社を選んでしまうと、トラブルに発展したり、最悪退職できなかったりします。

 

確実に退職したいなら、運営年数が長く、実績数が多い会社を選ぶことが重要です

 

なぜなら利用者がほとんどいなければ続かず、長く続くからには信頼や多くの退職実現のサポートを積み重ねてきた証拠といえるからです

 

数ある退職代行の中で、運営歴と実績数の豊富な会社からランキングをつけました。失敗したくない方は、ご一読くださいね。

>>確実に退職実現するための退職代行ランキング

 

仕事を辞めると言い出せないなら、退職代行にお願いしよう

  • 不妊治療に集中したいから辞めたい
  • 時短勤務で両立できる職場に転職したい
  • いっそ退職して、フリーランスでマイペースに仕事したい

 

そんな思いのある方は、不妊治療に重点を置くために、退職や時短勤務可能な会社に再就職することになります。

 

そこで出てくるのが、退職の申し出のカベです。仕事を辞める以上は、お世話になった会社に直接伝えたほうがいいと思うかもしれません。

 

けれどもいらぬ詮索で傷ついたり、理解がない上司の助言に苦しんだりすることもあります。不妊治療で悩む人は多いのに、まだ当事者以外の認識とのずれが大きく、理解してもらいづらいからです。

 

そこで、おすすめしたいのが退職代行の活用です。自分の代わりに退職の意思を伝え、その後の退職の手続きを進めてくれます

 

担当者に伝えることで、申し訳なく感じている気持ちを代理で伝えてもらえ、心理的な負担も減るでしょう。フォローアップのしっかりした会社なら、のちの転職支援もしてくれます。

 

ただし、退職代行ならどこでもいいわけではありません。実績数と運営年数がないと、トラブルや退職できないこともあるためです。

 

数ある退職代行の中で、実績数と運営年数が優れていたのは、退職代行ニコイチでした。運営18年の歴史のあり、4.4万件以上の実績数があります

 

さらに転職支援や退職後の2か月間のフォローアップもあるため、会社への返却物や退職届の送付などもサポートしてくれるでしょう。まずは無料相談してみるのをおすすめします。

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