能力不足で仕事を辞めたいなら?劣等感で限界になる前にすべきこと

仕事中に能力不足を感じて、辞めたいと思っていませんか?できる同僚と比べて劣等感を刺激したり、何度もミスをして自己嫌悪に陥っていたりするかもしれませんね。

 

しかし、能力不足だと感じるのは、会社側の原因のケースもあります。この記事では、能力不足で劣等感のある人向けに「心が限界を迎える前にすべきこと」や「解決策」をお伝えします。

 

心が悲鳴を上げて再起不能になる前に、対処法を学んで自己防衛しましょう。

 

能力不足で劣等感だらけ…心が限界を迎える前にすべきこと

仕事中にわからないことが多かったり、ミスをして叱られたりと、能力不足を痛感しているかもしれません。このままグッと堪えていると、劣等感で心が限界を迎えるリスクがあります

 

そこで、心理士である私が、限界前にすべきことをまとめました。心が壊れることのないように、対処法などを知りませんか?

 

能力不足だと感じやすい5つの理由を知る

リサーチ結果

能力不足を感じる原因を知っていますか?あなたが本当に能力不足とは限りません。ここでは、おもな5つの理由をお伝えします。

 

1.同僚や職場の人が優秀すぎる
2.上司や会社に評価してもらえない
3.わからないことが多すぎる
4.よくミスをしてしまう
5.鈍くさくて時間がかかる

 

同僚や職場で優秀な人が多いと、ふつうの人が「出来の悪い人」「物覚えの悪い人」になってしまうことがあります。

 

けれども、実際には出来の良い人ばかりが集まっているせいで、かすんで見えてしまうだけかもしれません。会社から評価してもらえないのは、相対評価がかかわっていることもあるでしょう

 

新卒採用者や転職したばかりの人は、わからないことも多く、能力不足を痛感しやすいです。さいしょのうちはミスが多くて、叱られたり、時間がかかったりと、劣等感にもなりやすいでしょう。

 

けれども、どんくさいのではなく、単に経験値や知識量がまだ足りていないだけです。仕事をしたばかりでできないのなら、数か月~1年程度でこの手の悩みは解消します。

 

もし実績不足等が要因なら、ダメだなんて思う必要なんてありません。時間とともに解消するでしょう。

 

原因があなたにあるとは限らない。会社側に原因のあるケース

怒鳴る上司

続いてお伝えしたいのが「能力不足の原因があなたにあるとは限りない」ということです。

 

・不十分なマニュアル
・指導や研修の不足
・評価やフィードバック制度不足 など

 

会社側に落ち度があって、あなたが劣等感を抱いているケースも散見されます

 

たとえば、転職したばかりの会社では、業界や職務の知識不足やスキル不足が起こるのは当然です。補うためには、すぐに現場で活かせるマニュアルの用意やOJTなどの指導制度などが欠かせません。

 

けれども、多くの中小企業では慢性的な人手不足なこともあり、研修自体がないこともあります。

 

マニュアルは一応用意していても、細かなファイルの保存場所の記載がなかったり、業界用語一覧などがまとまっていなかったりなど、初めて働く人には準備が不十分なこともあるでしょう。

 

適切なフィードバックや指導がなければ、洞察力や吸収力がすさまじく長けている人以外は、能力不足を感じる恐れがあります必ずしも、あなたに落ち度があるとは限らないのです。

 

なお、正しく評価さずに、続けるかやめるか迷っている人は、3つの軸をもとに判断するのがおすすめです。くわしくは下記記事をご覧ください。

 

 

他の人と比べるのをやめる

もし仮に会社側の制度等が十分であったとしても、1人1人能力は異なります。

 

優秀な人や出来の良い人と比べれば、多くの人は「不足」「不十分」と評価され、劣等生扱いされかねません。会社側からの厳しい評価が下されなかったとしても、一緒に働いていれば、優秀な人と比べてしまい、自己卑下しかねないでしょう。

 

しかし、能力や性格、入社前からの資格やスキルは違って当然です。「自分なんて」と落ち込むのはナンセンスです。

 

さいしょからスタートラインの異なる人と比べて同等になろうとするのは、小学生が中学生と勉強の勝負をして勝とうとするのと同じくらい厳しさがあります。人と比べて落ち込むよりも、過去の自分と比較して成長ができたのか観察するのをおすすめします

 

積極的に休養をとって心身を休ませる

眠る男性

優秀な人が多い環境やミス連発の日々では、劣等感は感じやすいものです。もしあなたの劣等感が日増しに増えているのなら、「積極的に休養をとって心身を休ませる」ようにしましょう。

 

・睡眠を7~8時間しっかりとる
・休日にリフレッシュをする
・趣味や好きなことをする時間を設ける
・体調がイマイチなときには欠勤する
・休職や退職も検討する など

 

ストレスが溜まると、睡眠の質が下がって、体調や心の不調にも発展することがしばしばあります。ぜひ積極的に趣味やリフレッシュタイムを設けてください。

 

身体や心の不調を感じるのなら、思い切って欠勤したり、休職や退職を検討したりするのもよいでしょう。心や体が限界を超えないためには、無理をしない日々を送ることが肝心だからです。

 

能力不足を理由に辞めてもいい4つの理由

能力不足を理由に辞めるなんて、甘えや逃げではないか、と不安になる人もいるかもしれません。そこで、ここでは能力不足を理由に辞めてもいい4つの理由をお伝えします。

 

劣等感から精神的不調に発展するリスクがあるから

体調不良

1つ目は「劣等感から精神的不調に発展するリスクがあるから」です。

 

・周囲と比べて仕事ぶりなどを落ち込む毎日
・上司や先輩からミスを怒られる
・毎日のように「自分なんて」と思っている
・わからないことが多すぎてしんどい
・覚えようと思ってもすぐには理解できない
・周囲よりも仕事が遅く、どんくさいと言われる など

 

毎日のようにネガティブな評価をされたり、叱られたり、自分を責めたりしていれば、精神的な不調に発展するのは時間の問題です。

 

なぜならストレスは蓄積することで、やがて限界値を超えて、精神疾患や神経症へと発展するからです。

 

たかが劣等感と侮るのは、リスクになります。つらくて辞めたいのなら、心が悲鳴を上げて病気になる前に退職するのは、賢明な選択と言えます。

 

会社側の問題の場合、自力で解決するのは難しいから

ストレス

2つ目は「会社側の問題の場合、自力で解決するのは難しいから」です。

 

マニュアル不足や指導者不足などがある場合、都度先輩や上司に質問しているだけでは解決しません。あくまでもその場しのぎの対処法に過ぎないからです。

 

特に技術的なお話は、上司や先輩すらも具体的に説明できないこともあるでしょう。「見て覚えろ」「技は盗め」など、職人気質の会社だと、十分な説明ももらえず、理解するのが困難を極めます。

 

能力不足を感じる原因が会社側にあるのなら、思い切って辞めるのも手でしょう。

 

時間で解決できないこともあるから

時計

3つ目は「時間で解決しないこともあるから」です。

 

単純にその業界や職種に、「不慣れ」「勉強不足」でできないのなら、時間が解決してくれます。けれども、興味や関心をあまり持てない仕事では、覚えること自体が苦痛かもしれません。

 

なんとかガッツと根性で覚えようとしても、かえってストレスが増すだけになるでしょう。

 

あるいは、優秀な人が多すぎる職場では、いくら努力をしても基準にまで到達しないことがあります。限界を超えて努力をし続ければ、やがて無理がたたり、心身の不調につながります。

 

優秀な人が多すぎる会社で努力するよりも、退職をして身の丈に合う環境で働くほうがよっぽどストレスフリーに過ごせるでしょう。

 

合っていない仕事の可能性もあるから

故障

4つ目は「合っていない仕事の可能性があるから」です。

 

頑張っても十分に評価してもらえないし、むしろ怒られるのなら、今の仕事の適性が低いのかもしれません。誰もが向き―不向きがあります。

 

1人1人とじっくり向き合うのが得意で、洞察に優れている人が、不特定多数と短時間に大量に接するマニュアル的な仕事に就いていたら、能力を発揮できるでしょうか?

 

顧客の個別の悩みに気づいても、マニュアル的な対応をしないと時間がかかりすぎて叱られることもあるでしょう。能力不足というよりも、合わない環境で能力が発揮されていない、摘み取られているのかもしれません

 

適材適所という言葉がある通り、合わない仕事ではストレスが溜まり、自信を失うだけです。本来の能力が発揮できる会社や職種を求めて退職するのは、ポジティブな選択です。

 

能力不足から退職を決めたエピソード【体験談】

自由

私の友人で、能力不足から退職を決めたエピソードを紹介します。

 

その人はとても気が利く性格で、困っている人がいるとまっさきに気づく優しい人でした。社会人になって、製造業の現場で働きましたが、マニュアルよりも困っている人を見つけると放っておけない性格で、対人的な対応を社会人になってもしていたそうです。

 

すると、1日にやるべき仕事が終わらず、残業に。会社でも「遅い」「どんくさい」などの悪口や陰口を言われ、悩んでいました。その人も「どんくさいから」と能力不足を感じたそうです。けれど、私には、むしろ本来の性格を活かしきれていないだけに映っていました。

 

のちに体を壊して退職しました。転職先は、接客業。そこでは臨機応変ない対応が求めれ、顧客で困っている人がいたら柔軟な対応をすると喜んでくれたそうです。

 

結果的に、辞めたほうがその人らしく過ごせていたように感じます。自己評価では「能力不足」であっても、このように合わないだけ、向かない職場で働いていただけというケースは多いかもしれません。

 

能力不足で仕事を辞めたいときの解決策

では、能力不足で仕事を辞めたいときにはどうしたらいいのでしょうか?ここでは、具体的な解決策をご紹介します。

 

退職理由を「能力不足」以外にする

アウトプット

1つ目は、上司に退職を切り出す方法です。上司と面談を取り付けたら、「退職理由を能力不足以外」で伝えるようにしましょう。

 

正直に「能力不足」と告げてしまうと、「経験が足りないだけだ。もっと働けばできるようになる」「やる気の問題だ。つきっきりで指導してやる」など、求めていないアドバイスをされるかもしれません。

 

あなたが限界を感じて申し出ていることを上司は知りません。正直に伝えてショックを受けたり、説得されたりするよりも、無難な理由を用意しましょう。

 

無難な退職理由が思い浮かばない人は、テンプレートを用意したので、使ってみてください。

>>退職理由の模範例と退職届のテンプレート

 

引き留められたときには退職代行を利用する

アクションをとる

もう1つの方法は「退職代行を利用する」方法です。

 

上司による説得があったり、退職の引き留めをされたりした場合には、こじれることがよくあります。なんとか退職にこぎつけるまで、2~3か月かかるかもしれません。

 

着実に退職したいのなら、「退職代行サービス」を検討してみてください。あなたの代わりに退職を上司に伝え、めんどうな退職の手続きを代行してくれます。

 

退職代行なら、最短即日で退職を成功させてくれるので、数か月も我慢して働く必要がありません。選ぶ基準やおすすめの代行サービスをランキングにしたので、事前にチェックしましょう。

 

心が限界になる前に辞めてもいい。次は向いている仕事をしよう

笑顔

職場で優秀な人と比べて落ち込み、劣等感を抱えているのなら、心が限界になる前に辞めて構いません。

 

退職は逃げや甘えではなく、ポジティブな選択です。なぜなら能力不足なのではなく、能力に合わない会社であった可能性もあるからです。向いている仕事に就くことで、正当な評価がされ、ストレスフリーに働けるでしょう。

 

退職を直接上司に伝えるのがストレスなら、退職代行も検討してみてください費用は掛かりますが、スピーディーかつノンストレスの退職が実現します。

 

ただし、選ぶ基準として「実績数と運営年数の多い会社」を外さないようにしましょう。実績数が少なく、創業間もない会社ではノウハウが不足し、退職時にトラブルが起こるリスクがあるからです。

 

円満退職したいのなら、実績数と運営年数の多い会社に頼みましょう。おすすめは退職代行ニコイチです。30社以上リサーチをした中で、創業18年ともっとも古く、4.4万件以上の実績を誇っています。

 

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