悪口ばかりの職場で疲れる…心理士直伝のストレスから身を守る3つの方法

女性ばかりの職場で働いていると、どこからともなく悪口が始まり、疲れていませんか?なるべく関わりたくないけれど、ろこつに避けると次は自分が悪口を言われそうな恐怖心もあり、やむをえず悪口を聞いているかもしれませんね。

 

ドッと疲れを感じているのなら、「悪口ストレスから身を守る方法」を知り、対処法をとりましょう。ここでは心理士があなたの心が病まないよう、4つの対処法をお伝えします。

 

悪口ばかりの職場で疲れる4つの理由

そもそも「悪口ばかりの職場で疲れる」のは、どうしてなのでしょうか?おもに4つの理由があります。

 

1つずつ見ていきましょう。

 

同調してネガティブ感情を吸ってしまうから

感情

1つ目は「同調してネガティブ感情を吸ってしまうから」です。

 

職場で悪口を聞いているうちに「うん、うん」「そうだよね」と同調していませんか?相手の意向に合わせて同調していると、しだいに話し手と同感してしまい、あなたまでネガティブ感情になってしまいます。

 

・怒り
・悲しみ
・蔑み
・妬み
・嫌悪 など

 

なるべく同調しないように心がけていても、「○○さんもひどいと思うでしょ?」などと聞かれれば、思わず「そうだね!」「ひどいですね!」と言ってしまうかもしれません。

 

しかし悪口やネガティブ感情はとても重く、言い終わった後からドッと疲れや心身の重みを感じがちです。それは同調によって、ネガティブ感情を吸った証拠でもあります

 

思っていないことを言うことに抵抗があるから

パニック

2つ目は「思ってもいないことを言うことに抵抗があるから」です。

 

内心は悪口なんて言いたくなくても、意見を振られて心にもないことを言うこともあるでしょう。

 

・仲間外れがこわい
・職場で孤立したくない
・職場の人に気を遣う など

 

女性が多い職場だと、派閥や仲間意識も強く、学生時代のような仲良しグループがいくつもできているケースがあります。

 

もし「そんなことないよ」「そう思わない」とズバッといい、孤立したらそれこそ出社するのが憂うつになるでしょう。

 

職場の人間関係やその後のことを考えて、本音を言うことのメリットとデメリットを天秤にかけ、思ってもないことを言うのはとても疲れるものです。

 

トラブルに巻き込まれないか不安だから

3つ目は「トラブルに巻き込まれないか不安だから」です。

 

一緒になって悪口を言っているシーンを張本人や仲のいい人に聞かれたら、どうなるでしょうか?

 

・飛び火して巻き込まれそう
・○○さんの敵だと思われる
・○○さんの仲間だと勘違いされる など

 

飛び火をして嫌がらせをされるのもイヤですが、悪口ばかり言う人の仲間と思われるのも嬉しくありませんよね。

 

単に穏便に過ごしたいだけなのに、職場内の対立やトラブルに巻き込まれないか不安や恐怖心に駆られるストレスから、ドッと疲れが溜まるでしょう

 

人間不信に陥るから

4つ目は「人間不信に陥るから」です。

 

しょっちゅう悪口ばかり言っている職場だと、「自分も言われるかも」「仲良く見えても、陰口が怖い」など、不安に駆られがちです。

 

表面的にはにこやかな付き合いをしていても、本当は険悪な状態を見ていると、「ひょっとしてこの人も…?」と人を信用できなくなるかもしれません。

 

本当に信用できる人がいなくなり、つねに気を張っていれば、疲れが溜まって当然です

 

悪口ストレスから身を守る4つの方法

できれば敵は作らず、かといってストレスや疲れを感じない状態になりたいものです。では、悪口ばかりの職場で、どうやったら身を守ることができるのでしょうか?

 

ここでは心理士である著者が「身を守る方法」を4つ紹介します。

 

聞き手に回り、自分の意見は一切言わない

笑顔

1つ目は「聞き手に回り、自分の意見を一切言わない」ことです。

 

愚痴大会では、進んで自分の意見を言う必要はありません。むしろ真剣に話を聞こうとすればするほど、精神的な負担が大きくなるでしょう。

 

かといって、露骨に無視をしたり、避けたりすると、孤立するリスクがあります。そこでおすすめしたいのが「聞き手に回る」方法です。

 

プロのカウンセラー同様に、傾聴を心がけてください。あなたの意見を言うのではなく、話し手の話をオウム返ししましょう。プロのカウンセラーは自分の意見を述べるのではなく、話し手の内容を整理したり、共感して話を促したりします。

 

「ひどいでしょ!?」と言われたら、「そうね」「ひどいね」と同感・同調するのではなく、「(○○さんは)ひどいと感じたのね」と共感するか、オウム返しで「ひどい」だけ伝え返しましょう。

 

訓練を受けたカウンセラーがDVやセクハラなどの被害者の話を聞いて精神的に病まずに済むのは、「共感して聞き手に回っている」のも1つの理由です。

 

いきなりプロ並みのことはできなくて当然なので、まずは意見を言おうとするのではなく、ひたすら聞き手に回ってオウム返しをしてみてください。受けるダメージやストレス量が減りますよ。

 

受け流せない人は物理的な距離を取る

2つ目は「受け流せない人は物理的な距離を取る」ことです。

 

ネガティブ感情を受けないために、「聞き流す」「受け流す」手法も王道です。しかし、人の感情に敏感なHSP気質の人は、ネガティブ感情に反応してしまい、受け流そうと思ってもできない自分にモヤモヤしがちです。

 

受け入れようとするとストレスや心の反発が大きくなる可能性があるので、なるべく心が敏感な人は物理的な距離を取りましょう。

 

・話の区切りがついたタイミングでトイレに立つ
・電話が来たと言って離席する
・仕事の準備だと言って一足先に席に戻る など

 

毎日使える技ではありませんが、ときどきなら「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」と咳を経っても違和感がないでしょう。

 

お盆や年の瀬など、親戚との連絡の多い時期なら「家族に電話しないといけないので」など、無難な言い訳もしやすく、混ざることなく物理的に距離を保てます。

 

気心知れた人を作り相談する

転職

3つ目は「気心知れた人を作り、相談する」ことです。

 

あなたは気心の知れた友人がいますか?社内でも社外でもかまいません。本音を話せる人がいるのなら、困っていることや悩んでいることを打ち明けて相談に乗ってもらいましょう。

 

辛いことや悲しいことを抑え込んでいるうちに、ネガティブ感情が膨れ上がります。人に相談をし「うん。うん」と聞いてもらうだけで、心が楽になります。心理学ではカタルシス効果と言います。

 

友達でなくても、兄弟や恋人、家族であってもかまいません。もし誰もいないのなら、思い切って心理カウンセラーに相談するのもよいでしょう。

 

カウンセラーなら第三者の立場で冷静に、かつ親身に寄り添って話を聞いてくれます。もやもやした感情を整理できたり、共感してもらえて精神的に楽になったりします。

 

いずれにせよ、ストレスを溜め込まないが肝心です。

 

退職を検討する

4つ目は「退職を検討する」ことです。

 

今の職場がストレスの源になっているのなら、退職も有効な手段の1つです。聞き手に徹したり、人に相談したりするなどは、ストレス源があるときに溜め込まなくする方法です。

 

しかし、精神的な疲労が増しているのなら、ストレス源が大きくて精神的なケアよりも、よりダイレクトに問題そのものへアプローチしたほうがいいです。

 

いくら対処をしたとしても、受けるストレス量が大きければ対処が追い付かず、しだいにうつ症状などが出るリスクがあるからです。

 

その意味で、問題そのものに切り込む退職は有効打の1つです。

 

悪口ばかりの職場が辛いなら退職もあり。3つの理由

悪口ばかりの職場が辛いのなら退職してもかまいません。それは3つの理由があります。

 

気持ちが落ち込んで意欲が下がるから

退屈過ぎる

1つ目は「気持ちが落ち込んで意欲が下がるから」です。

 

対処して減ったストレスよりも、日々の悪口で受ける精神的なストレスの方が多いなら、やがて気持ちが落ち込んでいき、意欲が下がっていく懸念があります。

 

・生産性の低下
・モチベーションの低下
・やる気の低下 など

 

仕事への意欲が下がるだけでなく、プライベートでも憂うつな気持ちになったり、人付き合いに億劫さを感じたりするのなら、相当精神的に追い込まれているかもしれません。

 

このまま勤めても会社にとっても、あなたにとっても、マイナスになるかもしれません。退職するのも1つの道です

 

デイリーストレスが溜まり、うつ病リスクがあるから

2つ目は「デイリーストレスが溜まり、うつ病リスクがあるから」です。

 

離婚や入社、転職や誰かの死などもライフイベントと呼ばれる大きなストレスになります。対する悪口やネチネチした幼稚な嫌がらせなどは、デイリーストレスに分類されます

 

デイリーストレスのストレス量自体は大きくなく、基本的に日々の自然治癒力で回復できます。しかし悪口が毎日のように続くなど、長期化すると話が変わります。

 

しだいに精神的に疲弊していき、デトックスや自然治癒される量が下がり、ストレス量が蓄積されます。やがて限界量を超えてしまい、うつ症状やうつ病などを発症するのです。

 

心理学では汎適応症候群といいます。些細なことであっても、積み重ねると多大なストレス量になり、精神疲労のもとになります。たかが悪口と思わずに、退職を検討したほうがいいでしょう。

 

環境が性格に影響を与えるから

雑談が多すぎる

3つ目は「環境が性格に影響を与えるから」です。

 

あなたは腐ったミカンの法則を知っていますか?

 

ダンボール箱の中に腐ったミカンが1つでもあると、他のミカンも腐ってしまうように、1人でも邪悪な思想やネガティブ感情を持った人がいると、だんだんとその場に浸透していってしまうことを指します。

 

今は「不快だ」「イヤだ」と思っていても、長く勤めているうちにあなたも同じように悪口を言い始めるようになるかもしれません。あるいは悪口ばかりの職場に慣れて、陰口を言うのが人間だと歪んで捉えてしまう可能性もあります

 

どんな環境で働くかによって、あなたの性格や言動に大きな影響を及ぼします。このまま働くうちにあなたも悪口を言う人間に変わる可能性があるでしょう。

 

環境が与える影響は大きいです。いつの日か平然と悪口を言って後輩を困らせる可能性を踏まえると、早めに退職したほうが将来のためと言えます。

 

もう辞めたい…心が疲れ果てる前に退職を検討しよう

感情

悪口ばかりの職場は、真っ向から反論すると波風が立って孤立するリスクがあります。かといって、同調するとネガティブ感情を吸ってしまい、疲れてしまうでしょう。

 

なるべく悪口に混ざらずに聞き手に徹するのをおすすめします。気心の知れた友人に相談し、積極的にストレスを溜め込まない工夫をしましょう。

 

もう辞めたいと思うのなら、退職するのも1つの道です。だんだんと悪口ばかりの職場に慣れてしまい、いつしかあなたも平然と悪口を言う人間になるのを防ぐことができます。

 

退職を言い出せないのなら、退職代行もあります。ノンストレスで退職でき、めんどうな上司とのやり取りや退職日の決定なども担ってくれます。

 

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