
会社で働くうちに疲れや違和感が募って、組織に向いていないかもと落ち込んでいませんか?
「ひょっとしたら、社会不適合なのではないか」「向いていない自分は、この先どうしたらいいんだろう」と、悩んでいるかもしれませんね。
そこでこの記事では「社会不適合とのちがい」「組織向きでない人の特徴と対処法」「性格を活かした5つの働き方」などをご紹介します。
あなたに合う働き方をする参考にしてくださいね。
もくじ
組織に向いていない=社会不適合者ではない
非合理なルールが理解できずに上司に不満を漏らしたり、組織での集団行動にドッと疲れたりなど、「組織に自分は向いていないかも」と感じているかもしれませんね。
しかし、組織に向いていない人がすなわち社会不適合者なわけではありません。なぜなら社会不適合者は会社に馴染めない人全般を指すわけではないからです。
・会社に馴染めない
・諦め癖があり、1つのことが長続きしない
・他者を思いやれない
・時間やルール、規律などを守れない
・挨拶や雑談ができない
・自分の考えに固執し、よく周囲と衝突する
・空気が読めずTPOに合った行動ができない
・無責任で途中で投げ出す など
社会不適合者の項目にほぼすべてあてはまるようでないのなら、単に組織向きでないだけでしょう。
では、組織向きでない人はどんな人を指すのでしょうか?組織に向いていない人の特徴を3つご紹介します。
向いていない人に共通する3つの性格的な特徴
組織に向いていない人の性格的な特徴は次の3つです。
① 理不尽なルールや常識を見逃せない
② プライドが高すぎる
③ 集団行動が好きでない
男尊女卑の社風やもう時代に合わない古い慣習など、違和感が残り、もやもやしていませんか?
組織向きでない人は、理不尽な常識やルールを嫌い、上司に立てつくこともあるでしょう。すると、社内で衝突が起きたり、職場から居場所がなくなって浮いたりします。
正直すぎる性格ゆえに、組織には合わないのです。
また、プライドが高く、ミスを指摘されたり、否定されたりするのをひどく嫌います。組織にはいろいろな人がいるため、意見が合わないこともありますが、自分の意見を押し通そうとすることもあるでしょう。
組織に合わない人は、集団行動が好きでなく、個人行動を好む傾向があります。足並みをそろえて仕事するのが苦手で、協調性を重んじる日系企業では馴染みにくいです。
周囲と溶け込むことができず、「自分は組織に向かないのかな」と次第に、自信喪失や居場所のなさで悩むことにつながります。
ここまで読んで、組織に向いていない人の特徴にあてはまらないけど、会社員として働くのがしんどいと悩んでいる人もいるかもしれません。
その場合には「HSP」や「発達障害」が関係していることがあります。くわしく見ていきましょう。
HSP気質が要因の可能性
例外の1つ目が「HSP気質が要因の可能性」です。
HSP気質とは、生まれ持った性質であり、刺激に敏感で共感性や洞察力が長けた人のことです。
優れた洞察力と共感覚があるため、イライラしている人がいるとつられて情緒不安定になったり、周囲の視線や思惑が気になって仕事に集中できなかったりします。
些細なミスの指摘に「自分はダメなんだ」と過剰に落ち込み、とても繊細で疲れやすく、集団生活でストレスを感じやすいです。
組織で働くと、締め切り前で空気がピリッとしていたり、相手の感情より利潤の追求をしなくてはならなかったりすることもあります。
けれどHSPの人は割り切ったり、気づかないふりをしたりすることができず、ストレス過剰で組織に向かないとの結論に至ったりします。
HSP気質で仕事が辛い人は、下記の記事をご覧ください。対処法をまとめています。
発達障害が隠れている場合もある
例外の2つ目は「発達障害が隠れている場合」です。
発達障害という言葉を聞いたことがありますか?発達障害は、自閉症やアスペルガー症候群、ADHDや学習障害などが有名です。政府広報オンラインでは次のように解説されています。
発達障害は、広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい)、学習障害、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障害です。発達障害のある人は、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見てアンバランスな様子が理解されにくい障害です
たとえばADHDは集中して1つのことを成し遂げるのが苦手です。気になった仕事に次々と着手し、どれも中途半端になる、納期遅れになるなど、会社での仕事が合わないと自信を失うこともあります。
アスペルガー症候群は、コミュニケーションが苦手で思ったことを考えずに話してしまい、同僚を傷つけたり、自閉症で過剰にルールに固執して、決まった通りでないと落ち着かなかったりします。
機転が利かないと煙たがられたり、臨機応変な対応ができないと叱られたり、組織での仕事で不都合も生じやすいでしょう。
組織が向いていない人向けのアドバイス ~3つの対処法~
組織が向かない人の性格的な特徴や気質について紹介しました。続いて、向いてないと感じる人向けに「3つの対処法」を紹介します。
・合わない仕事は退職がおすすめ
・性格や気質など組織向きでない場合の働き方がある
・退職するなら早い方がいい
合わない仕事や職場環境は、ストレスの蓄積や自信喪失につながります。次第にうつ症状が出てくる恐れもあります。
組織向きでない人向けの働き方もありますので、失望しなくても大丈夫です。我慢して働くよりも、あなたに合う環境で働く選択肢をしましょう。その方がよっぽど自分らしくいられますよ。
さいごに、退職するなら早い方がいいです。向いている人を会社は採用でき、あなたもストレスから解放されるからです。
上司にうまく退職が切り出せないのなら、退職代行サービスを利用する手もあります。ストレスや精神疲労などが溜まっているのなら、退職代行で即日退職し、次の会社へ移りましょう。
組織に向いていなくてもOK!性格を活かした5つの働き方
あなたが組織で働くのが向いてなくても、性格に合った働き方選ぶことで、あなたらしく仕事が可能です。ここでは、5つの働き方とそれぞれ会う人の性格をご紹介します。
ベンチャー企業
1つ目がベンチャー企業です。
昔ながらの日系企業や大手企業だと、無意味な会議や理解しがたい慣習が残っていることも多いです。
けれども、ベンチャー企業はまだ創業して日が浅く、挑戦をつづけています。細かなルールなどが追い付いていないことも多々あり、あなたの合理的な意見をむしろ歓迎してくれるでしょう。
ベンチャーならではの風通しのよさや実力に対するシビアな評価制度など、個人プレーでも活躍できる場が多い傾向があります。
・正当に評価されたい人(実力を見てほしい人)
・集団行動よりも個人プレーで活躍したい人
・自分の意見も等しく聞いてほしい人
・柔軟な体制のもとで働きたい人
・合理性や効率を重視したい人 など
個人プレーできる定型的な仕事
2つ目は「個人プレーできる定型的な仕事」です。
集団で取り組むのが苦手なら、基本的に社会でのかかわりが少なく、1人で淡々と働く仕事が向いています。
足並みを併せるのに待つのが嫌な人、曖昧なルールや場の雰囲気でやることを変えるのが苦手な人にも定型的な仕事は相性がいいです。
具体的な仕事としては、工場勤務、警備員、清掃業、配達員などです。決まった時間に決まったルールで動くため、自閉症やアスペルガー症候群にとっても働きやすいでしょう。
・自閉症/アスペルガー症候群
・淡々と働くのが好きな人
・集団行動より個人行動が好きな人
・決まったルール通りに働きたい人
・他者とのコミュニケーションが苦手な人 など
在宅勤務でマイペースに働ける仕事
3つ目は「在宅勤務でマイペースに働ける仕事」です。
職場で人目が気になって仕方なかったり、人のペースや場の空気を読んで働くのが苦手だったりすると、オフィス勤務はかなりストレスになります。
在宅勤務(テレワーク)できる仕事だと、周囲の視線や思惑などが気にならず、集中できるでしょう。
在宅勤務なら急な会議も比較的少なく、前もってスケジュールも読みやすく、急な展開が苦手な人にも向いています。
・集団行動が苦手な人
・個人プレーで働きたい人
・足並みをそろえて働くのが苦手な人
・マイペースに働きたい人
・HSP気質の人 など
クリエイティブな仕事
4つ目は「クリエイティブな仕事」です。
クリエイティブな仕事というと、デザイン、ライティング、動画編集などのお仕事です。職業としては、WEBデザイナー、ライター、脚本家、編集者、動画クリエイターなどです。
定型的な仕事にやりがいを感じない人、決まった仕事ではミスを連発して活躍できない人は、むしろ組織で一般的な仕事をするより、クリエイティブな仕事が向いているかもしれません。
もともと絵や文章などが得意なら、スクール等でスキルを身に付けて、転職するのも1つの方法です。
・ADHDの人
・柔軟な環境やルールで働きたい人
・集団生活が苦手な人
・個人プレーで働きたい人
・マイペースに働きたい人 など
フリーランスの働き方
5つ目は「フリーランスの働き方」です。
いつも決まった時間に出勤し、同じような仕事を毎日繰り返すこと自体にもやっとしている人もいるかもしれません。
あるいは会社員として働くこと自体が「向いていないかも」と感じる人もいることでしょう。
その場合は、いっそのこと脱サラしてフリーランスとして生きるのも1つの選択肢です。会社員のような決まった給料や安定性がない代わりに、フリーランスは好きな場所で自由に働けます。
フリーランスにワクワクするのなら、数か月分の生活費などを用意した上でチャレンジしてみましょう。
・会社員として働くのが合わない人
・理不尽なルールや慣習が耐えがたい人
・一般業務より、ニッチな仕事が合う人
・集団行動が合わない人
・自由の代わりに責任を負う覚悟のある人 など
組織に向かなくても別の働き方がある。合う仕事に就こう
いかがでしょうか?この記事では、組織に向いてないと感じるあなたに向けて、
- 社会不適合者と組織に向かない人のちがい
- 組織に向いてない人へのアドバイス・対処法
- 組織に不向きな人の働き方
などについて、ご紹介しました。
意味のない会議や非効率的な書類作成など、働く中での違和感や馴染めなさがあるのなら、今の仕事が合わないだけかもしれません。
無理に働き続けると、個性や自分らしさを見失い、だんだんと自信喪失やうつ状態へと発展しかねません。
速めに退職し、今度は自分に合う仕事へと転職しましょう。性格や気質に合った仕事を選ぶことで、馴染めなさやストレスも軽減できますよ。
上司が退職させてくれない、引き留めてくる場合には、退職代行を活用してみてくださいね。