自分の結婚式なのに休みが取れない…ブラック企業への対処法3選

結婚式を挙げることになったのに、会社からは休みを却下され、愕然としていませんか?結婚式は人生の晴れ舞台なのに、休ませてくれないなんて…と泣きたくなるかもしれません。

 

そこで、この記事では「結婚式なのに休みが取れないのは法的に問題がないのか」と「ブラック企業への対処法3選」をお伝えします。冠婚葬祭すら休めないブラック企業に勤めている人は、すぐさま対処法を取り入れましょう。

 

結婚式に休みが取れないのは、法的に問題がない!?

人生に1度しかない結婚式なのに、休みが取れないなんておかしいんじゃないか、と思うかもしれません。では、法的に問題はないのでしょうか?

 

一般的には問題がありませんが、2つのケースにあてはまる場合には違法性があります。くわしく見ていきましょう。

 

法的には冠婚葬祭の休暇義務はない

「結婚式に休ませなければならない」「結婚式には休暇を与えなければいけない」などの、法律上の違法性はありません。

 

ただ、法律上問題がないからセーフかというと、そうでもありません。

 

・自分の結婚式さえ休みが取れないなんて、鬼か!?
・親族の結婚式も出席できないなんて、鬼畜だ
・前々から告げたのに休めないなんて、非常識だ など

 

冠婚葬祭すら休めないとなると、人道的には「血も涙もない会社なのか」と批判が殺到しかねないからです。

 

そこで、多くの会社では就業規則に冠婚葬祭に組み込まれています。

 

就業規則で定められているのに使えないのは違法

裁判

注目したいのが「就業規則で定められているのに、結婚式の休暇が使えないのは違法である」ことです。

 

厚生労働省のモデル就業規則では、冠婚葬祭(「本人の結婚」「配偶者・父母の死亡」など)に与える休暇の記載分があります。したがって、多くの企業ではモデル就業規則にならい、就業規則にて定められていることでしょう。

 

ただし、休暇を与えることは記載されていますが、有給休暇で与えるか、欠勤(無給)にするかは、会社によって異なります。

 

就業規則に記載があるのに、自分の結婚式で使えないとしたら違法の疑いがあります。勤めている会社の就業規則を確認してみましょう。

 

有給休暇を理由なく却下するのも違法

法律

就業規則に定められていないから、記載があるけど無休扱いだった、とがっかりする必要はありません。代わりに、有給休暇で結婚式の休みを取ることも可能です。

 

年次有給休暇とは、一定期間勤続した労働者に対して、心身の疲労を回復しゆとりある生活を保障するために付与される休暇のことで、「有給」で休むことができる、すなわち取得しても賃金が減額されない休暇のことです。

厚生労働省

 

ただし、「繁忙期だから時期をずらして」「納期前だからその日は認められない」と、却下されることもあります。労働者として「休む権利」がある一方で、会社側も「時期変更権」があるからです。

 

使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。

e-Gov「労働基準法」

 

運悪く、会社の繁忙期とかぶってしまったときには、有給休暇をずらされてしまう恐れがあります。結婚式を挙げるのなら、決算の時期や繁忙期、納期前などを踏まえて、日取りを決めるようにしましょう。

 

結婚式を休ませてくれないブラック企業への対処法3選

法的には問題がなくても、人道的には「おかしい」と言いたくなることでしょう。そこで、休ませてくれないブラック企業への対処法を3つご紹介します。

 

同僚に穴埋めをしてもらう

1つ目は「同僚に穴埋めしてもらう」方法です。

 

有効なケース

・シフト制勤務の仕事
・接客業や販売業
・介護や看護の仕事
・工場やコンビニなどの年中無休の仕事

 

業種や職種によっては、土日も誰かが働いていて、年中無休の現場もあるでしょう。その場合には、代理に働ける人を見つけた上で有給休暇の申請をすると、通しやすくなります。

 

同僚に穴埋めしてもらうには、事前にいくつかの根回しや準備も大事です。

 

・職場の人間関係を良好に保つ
・頼まれごとやお願い事をされたら、引き受ける
・プライベート用の連絡先を交換しておく
・仕事内容を他の人にも教えておく
・マニュアルなどの引き継ぎ資料を作る

 

入社してしばらくすると、あなただけしかわからない仕事や他の人だとできない業務が生じていることもあります。

 

休まれると会社が大打撃を受けるようでは、休みがとりづらくなるのは当然のことです。事前に資料を作成したり、業務内容を教えたりなどの工夫をしておきましょう。

 

上長や人事などに相談する

上司に言っても無駄なら、さらに上の役職者に相談しましょう。課長でダメなら部長に、店長でダメならマネージャーに、上長に相談することで意外な解決策をもたらしてくれるかもしれません。

 

会社全体が「有給はあってないようなもの」「冠婚葬祭でも働け」というブラック企業の場合には、人事や監査などに連絡してみてください。

 

内部で通達することで、悪しき習慣が悔い改めるかもしれません。そこまでの大きな変化がなかったとしても、人事や監査などの部署に申請することで有給休暇が通る可能性があります。できる手段はすべて試すつもりで行動しましょう。

 

計画的な欠席をする

どれほど手を尽くしても休めそうにない場合、計画的な休みを実行する方法があります。

 

・体調不良での欠席
・ケガのための欠席
・家の都合でやむを得ない欠席 など

 

当日にやむを得ない理由を告げて、休むことも検討しましょう。倫理的に良いとは言えませんが、有給休暇すら使わせず、本人の結婚式さえ休みが取れない会社は異常です。

 

無断欠勤だと法律上問題がありますが、当日に欠勤連絡を入れれば、法的には問題ないでしょう。

 

冠婚葬祭すら休めない会社は退職を検討したほうがいい

「結婚式に参加するために、当日欠勤するだなんて、会社に居づらくなる」と憂うつかもしれません。

 

けれども、考えてみてください。今の会社で一生働き続けるのですか?冠婚葬祭すら取れない会社に違和感はないのですか?おそらく内心では「この会社おかしい」「なんで休めないの?」と不満や疑心が強まっていることでしょう。

 

冠婚葬祭すら休めない会社は、ふつうではありません。世の中にはたくさんの会社があります。冷静になって退職を検討することをおすすめします。

 

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結婚式で休めない会社はブラック。早めに退職しよう

結婚式すら休みが取れないのは、相当ブラック企業です。連日の残業や休日出勤はある程度妥協できても、大事な人の人生の節目でも休めないは、のちに後悔が残ります。

 

  • この会社はおかしい
  • いつも残業ばかりで休めない
  • 本当は退職したいけど、辞めさせてくれない

 

嫌な感情のままずっと働くうちに、徐々に常識も歪んでしまうリスクがあります。違和感があるのなら早めに退職し、新しい会社でワークライフバランスをとりましょう。

 

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