退職代行はずるい?問題ない理由と心のプロ直伝の罪悪感をなくす3つの方法

退職代行を使って会社を辞めたいけれど、ずるいと言われないか不安な気持ちになっていませんか?真面目でやさしい人ほど、無責任ではないか、甘えではないかと悩んでしまいますよね。

 

結論から言いますと、退職代行で辞めるのはずるくありません。なぜなら退職代行を使って辞めざる状況に追い込んだ会社側に問題があるからです。

 

あなたは悪くないので、安心してくださいね。

 

では、なぜ退職代行を使って辞めるのがずるいといわれるのでしょうか。その理由や「心のプロが教える罪悪感をなくす3つの方法」などを、心理士のふみがお伝えします。

 

退職代行を使うのはずるくない3つの理由

理由

退職代行を使うのは、ずるいという言う人もいますが、実際はずるくありません。理由は3つあります。

  • 代行業は正当なサービスなので問題ないから
  • 退職代行を使うしかない状況にした会社に問題があるから
  • 心身の健康を守るほうが重要だから

1つずつ説明しますね。

 

1.代行業は正当なサービスなので問題ないから

退職代行サービスがずるくない理由の1つ目は「代行業は正当なサービスなので問題ないから」です。

 

今、世の中にはたくさんの代行サービスが溢れています。

 

代行サービス例

・家事代行

・買い出し代行

・育児代行

・家具の組み立て代行

・宅配代行(デリバリー含む)

・ペットの散歩代行

・場所取り代行

・営業代行

・結婚式の出席代行 など

 

あなたも使ったことがある代行サービスも1つくらいあるかもしれませんね。

 

では、忙しいママさんが家事や育児の代行をするのは悪いことでしょうか?そんなことはないですよね。忙しい人や苦手なことがある人の代わりに、得意な人が代行してくれるのが「代行サービス」です

 

退職代行サービスも「あなたの代わりに退職の意思を伝える」という代行サービスの1種。なので、利用しても全然ずるくありません。安心してくださいね。

 

 

2.退職代行を使うしかない状況にした会社に問題があるから

いじめ

退職代行サービスがずるくない理由の2つ目は「退職代行を使うしかない状況にした会社に問題があるから」です。

 

そもそも上司に直接退職のことを言えない、お金を払ってでも代行サービスにお願いしたいと思うのは、何らかの事情があるはずです。

 

事情の例

・パワハラやセクハラなどのハラスメント被害

・悪口や陰口、男女差別など、職場での嫌がらせ

・退職を受け付けてくれない職場の環境

・人手不足で退職を言い出しにくい職場の雰囲気

・サービス残業や休日出勤などの過酷な労働の強要 など

 

面と向かって退職を言い出して、すんなり受理してくれる会社だったなら、誰も利用していないですよね。数万円のお金を出してでも、使わないと退職が厳しいから利用していることでしょう。

 

それなのに、どうしてあなたのせいだなんて言えるのでしょうか?悪いのは、自主的に退職を告げる機会をなくした会社側であり、会社の問題です。

 

責任感が強い人ほど、自分を追い込んでしまいがちですが、あなたには落ち度がありません。安心くださいね。

 

 

3.心身の健康を守るほうが重要だから

感情

退職代行サービスがずるくない理由の3つ目は「心身の健康を守るほうが重要だから」です。

 

心のメカニズムのお話をしますね。

 

一般的につらい・苦しい経験をしてストレスを感じたとしても、十分な休息をとるなどすることで自然回復することができます。ホメオスタシスという恒常性(元の状態に保つ力)があるからです。

 

けれども、いつもモラハラ発言をされたり、サービス残業で心身が疲弊したりすると、しだいにストレス量が処理できる量を上回ってしまいます。

 

ストレスの多い状態が続くことで、うつ状態や適応障害などの病名がつくことも増えます。要注意です。

 

さらに我慢して長期化すると、日常生活を送るのも支障をきたすうつ病になる恐れがあります。うつ病は心の風邪といわれていますが、完治が難しく、再発することも多い病気です。

 

こうなると、働くことも、友達や家族と日常生活を送るのも、厳しくなります。我慢が限界を超えてからでは遅いです

 

あなたの大事な未来をダメにしないためにも、退職代行を使ってでも辞める道をおすすめします

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なぜ退職代行を使うのが無責任や甘えといわれるのか?

理由

退職代行を使おうとすると、「無責任だ」「甘えだ」「逃げだ」などの辛らつな言葉をかける人もいるかもしれません。

 

ぐさりと傷ついて立ち止まらないようにするためにも、ずるい、無責任だと考える人なりの理由や思考回路を理解することが肝心です。おもに3つの心理が働いています。

 

  • 本人が伝えるべきという古い固定概念
  • 急な退職でしわ寄せが来た同僚等の不満
  • 新しいサービスに対する無理解

1つずつ解説しますね。

 

本人が伝えるべきという古い固定概念

思考

退職代行を使うのが無責任や甘えだという心理の1つ目は「本人が伝えるべきという古い固定概念」です。

 

誰もが何らかの固定概念(思い込み、こうあるべきだという思考)を持っています。

 

退職代行を使うのに否定的な意見を持つ人は、「退職する以上は、お世話になった人に自ら言うものだ」「人に伝えてもらうなんて、けしからん」などの固定概念があるのでしょう。

 

自分の口から直接言えるのなら、それがベターかもしれません。けれども、職場で嫌がらせを受けている人、上司が高圧的な人だと、言い出すのはとても難易度が高いものです。

 

グサッとくる意見や固定概念に触れると気持ちが沈んでしまうかもしれませんが、人によって考え方や常識は異なります。そういう考え方、固定概念の人もいるんだなぁと受け流しましょう。

 

急な退職でしわ寄せが来た同僚等の不満

残業

退職代行を使うのが無責任や甘えだという心理の2つ目は「急な退職でしわ寄せが来た同僚等の不満」です。

 

特に人手不足な職場の場合、1名減ると補うのが大変です。あなたの業務を代わりにやることになった同僚や勤務時間が伸びた同僚からは、羨ましさや不満などの感情が向けられるかもしれません。

 

けれども、本質的な問題は退職するあなたではありません。業務効率化や人員増強などができていない経営上の問題です。

 

人手不足を補うために、新規採用をする、システム化するなどの取り組みがされていれば、人が足りない状況になっていないからです。

 

あなたがずるいわけではないので、そんなに気を揉まないでくださいね。

 

新しいサービスに対する無理解

無理解

退職代行を使うのが無責任や甘えだという心理の3つ目は「新しいサービスに対する無理解」です。

 

昔は代行サービス自体がありませんでした。あったとても、知名度が低く、利用者も少なかったものです。だからこそ、時代の変化についていけず「ずるい」「甘えだ」という否定的な意見につながっているのでしょう。

 

けれども退職代行に限らず、世の中は進化し続けています。

 

昔は洗濯だって手洗いが主流だった時代がありますが、今は洗濯機でポチっとするだけで簡単にできます。毎日1~2時間かけての通勤が当たり前だった時代から、テレワークが広まって通勤時間0で働ける世の中にもなりつつあります。

 

その変化に対して、ずるいと言われても困ってしまいますよね。甘えだ、無責任だというのは、羨ましさや嫉妬心が大きいでしょう。

 

心のプロが教える!退職代行を使う罪悪感をなくす方法

心理療法

退職代行を使うのがずるくないと聞いても、罪悪感や申し訳なさがこみ上げる人も多いかもしれません。

 

そこで、心理士であるふみが「退職代行を使う罪悪感をなくす方法」をお伝えします。

 

  1.  申し訳ない気持ちなどを紙にアウトプットする
  2. 引き継ぎ文章などを用意する
  3. 悩みを人に打ち明ける

 

以上3つです。くわしいやり方を紹介しますね。

 

1. 申し訳ない気持ちなどを紙にアウトプットする

アウトプット

退職代行を使う罪悪感をなくす方法の1つ目は「申し訳ない気持ちなどを紙にアウトプットする」です。

 

使うことに対して申し訳なさや罪悪感がとめどなく押し寄せるのなら、その気持ちを紙に書き出してください。

アウトプット例

・忙しい時期に退職をするのが申し訳ない

・人手不足だし、どうなるのか心配

・私が抜けることで、同僚や後輩が困らないか不安

・突然に退職自体が申し訳なく感じる

・指導してくれた先輩に謝罪したい

・自分で言えないことがふがいない

・同僚から陰口や文句が来そうで怖い など

 

アウトプットすることで、気持ちの整理がついたり、ネガティブな感情が和らいだりするメリットがあります。

 

さらに、「何に対して」ネガティブな感情を持っているのか、書き出した内容によって自覚できるでしょう。漠然とした罪悪感が和らいで、どんな行動をとったらいいのか、糸口も見えてきますよ。

 

2.引き継ぎ文章などを用意する

手紙

退職代行を使う罪悪感をなくす方法の2つ目は「引き継ぎ文章などを用意する」です。

 

心理学において、具体的な悩みへの対処方法はおもに2パターンに分けられます。その1つが問題焦点型コーピングです。

 

問題焦点コーピングとは、困りごとや悩み自体にフォーカスを当て、根本的に解消するために取り組む方法のことを指します。悩みが現在進行形のときに有効です。

 

たとえば「いきなり退職が申し訳ない」「同僚を困らせるかも」などの気持ちから罪悪感がある場合、あなたの担っていた内容を引き継ぎ資料としてまとめるなどです。後悔ややり残したことからの罪悪感を減らせます。

 

また、指導してくれた先輩や上司の心証などに懸念があるのなら、お詫びの文章を手紙に綴ってみるのもよいでしょう。直筆の手紙を読むことで、職場内から反発や不満の軽減が期待できます。

 

あなた自身が会社に渡す勇気がなくても、退職代行が資料や書類を代わりに手渡してくれます。届けてもらえるよう、しっかりフォローが手厚い会社を選びましょう。

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3.悩みを人に打ち明ける

相談

退職代行を使う罪悪感をなくす方法の3つ目は「悩みを人に打ち明ける」です。

 

悩みを人に打ち明けるのは、情動焦点型コーピングといわれるものです。情動焦点型コーピングとは、怒った出来事に対する不安や恐怖、罪悪感などの感情にフォーカスを当てて、ケアする手法を指します。

 

問題焦点型コーピングでできることをやり切ったけれど、感情的にもやもや、不安、申し訳なさが残るのなら、気持ちに焦点を当てるのがベターです。

 

申し訳ないと感じる感情や本当はしたかったことなどを、気心知れた人に打ち明けてみてください。ネガティブを吐き出すこと、そして受け止めてもらうことで、気持ちの切り替えができます。

 

もし誰に話していいかわからないのなら、退職代行サービスの担当者に打ち明けるのも手です。否定されることなく聴いてもらえることで、気持ちがすっきりと落ち着いてきますよ。

 

退職代行はずるくない。心が限界を迎える前に辞めよう

アクションをとる

退職代行サービスを使うのはずるいとか、無責任とか、否定的な意見を言う人もいます。

 

けれども、家事代行や買い物代行と同じように、正当なサービスです。退職代行を使っても全然問題はありません。自分を責める必要はありませんよ?

 

つらい気持ちを押し込んで、限界を超えてからでは手遅れです。うつ病になってからの退職では、日常生活を送るのも、再就職するのも苦労します。

 

「もっと早く退職していれば」「あんなに我慢していなければ」と後悔しても、時間は取り戻せません。だから、心が限界が来る前に退職代行を使ってもでも、辞めましょう。

 

今は100社以上の退職代行が乱立する中、退職実績数が少なく、ノウハウが不十分な会社もあります。せっかく利用しても退職失敗したのでは、意味がありません。

 

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